政府はビジネス目的の往来の再開に向け、7月中にも台湾、ブルネイと協議を始めることとしました。すでにベトナム、タイ、オーストラリア、ニュージーランドの4ヵ国とは交渉を開始しておりますので、それに続く第2弾となります。
台湾は、言うまでもなく日本にとってはゆかりの深い国であり、2018年には日本からの渡航者が200万人に上ります。この数字は、4番目に多いということです。観光地としても人気の高い台湾ですが、ITや電子部品製造の最先端でもあり、日本とのビジネス上の関係も長く深いものがあります。私もサラリーマン現役時代には、10数回出張で訪れたことがありますが、いつ訪れても親近感があり、食事もおいしく、快適な滞在でした。
台湾は、他国からの渡航者らを除くと6月29日時点で2ヵ月間以上新規感染者を出していないようです。早期から徹底した感染症対策が打たれていた結果でしょう。日本も、欧米等と比較すれば感染者数(率)が低いとの認識の元、日本を含めて一部の国からの渡航を認め始めているようです。
一方、中国や韓国を第2弾の交渉相手に加えるかは慎重に検討しているとのことです。日本は出入国時のPCR検査体制が限られ、大人数に対応しにくい状態が続いていますが、感染拡大が続く米国より先に緩和することへの外交的配慮も背景にはあるようです。
いずれにしても、検査体制の拡充が不可欠といえますが、この声が聞かれてからずいぶん時間が経っているような気がします。進捗はどうなっているのでしょうかね?
欧米の感染状況は一向に収束が見えませんので、まずは可能な国・地域との慎重な交渉から段階的に進めていくことになるでしょう。