OEM(Original Equipment Manufacturer)契約とは、製品を設計・製造するメーカー(OEMメーカー)と、その製品を販売する企業(受託先)との間で結ばれる契約です。OEM契約の目的と意義は以下の通りです。
- 製品ラインナップの拡充 ;受託先企業は、OEM契約を通じて、自社製品のラインナップを拡充することができます。自社で製品を設計・製造することができない分野の製品を取り扱うことで、顧客のニーズに合った製品を提供することができます。
- 生産コストの削減 ;OEM契約により、受託先企業は、OEMメーカーが保有する設計技術や生産設備を活用することで、自社製品よりも低コストで製品を生産することができます。また、製品の在庫や生産ラインの管理などもOEMメーカーが行うことで、受託先企業の業務負担を軽減することができます。
- ブランド力の向上 ;受託先企業は、OEMメーカーの高い品質や技術力を利用することで、製品の品質を向上させることができます。また、OEMメーカーが保有する技術やノウハウを取り入れることで、自社ブランドの価値向上にもつながります。
- 新規市場の開拓 ;OEM契約により、受託先企業は、OEMメーカーが持つ新規市場に進出することができます。OEMメーカーが持つ技術や設備を活用することで、新しい製品を開発し、新規市場への参入を図ることができます。
以上のように、OEM契約は、受託先企業とOEMメーカーの両者にとってメリットがあります。OEM契約は、両者が相互に補完しあうことで、双方のビジネス拡大につながる契約形態として重要な役割を果たしています。