2月2日付日本経済新聞記事より一部抜粋、要約、コメント。
英国は1月31日に欧州連合(EU)から離脱したが、今後も当面は政治的・経済的混乱が予想されそうです。離脱を待ち望んだ人々は歓喜に沸き、残留を望んだ人々は涙した、と報じられています。3年半前の国民投票において、ほぼ半数ずつであったのですがら、まさに国内真っ二つに割れている状態でしょう。
分断の状態での再出発
離脱派はお祭り騒ぎだろうが、大変の離脱はがどこまで事の深刻さを理解しているのでしょうか?一方残留派には、いつの日かのEU再加入をめざす運動を続ける人、EU加盟国への移住を希望する人、など様々でしょう。
国際的金融都市であるロンドンのカーン市長は「こころが壊れそうだ」と言っているそうです。
スコットランド独立機運再燃
気になるのがスコットランドの状勢です。3年半前の国民投票の結果、EU離脱はわずか38%に過ぎず、他の地域と比べても最も残留派が多い地域です。元々スコットランドは英からの独立機運が定期的に勃発し、何度か住民投票も行われています。今回を機に、EU再加盟の運動に加えて、独立運動が活発化するものと予想されます。
北アイルランドの動き
英国との一体を求めるプロテスタント系住民とアイルランドとの統一を求めるカトリック系住民との融合は進んでいない状況の元、英からの離脱を求める動きも加速される、とのことです。
日本にとって、ある意味「遠くて近い国」でもある英国の状況から当面目が離せません。