「Think clearly」という本をご存じでしょうか?スイスのベストセラー作家が書いた未来が変わる「52の考え方」という書物です。今回はその中の1番目に出てくるテーマ「考えるより行動しよう」について、自分に対して問いかけるつもりで述べてみます。
文章をどんどん書けるようになるための秘訣
何を書くかというアイデアは、「考えているとき」ではなく、「書いている最中」に浮かぶと言います。確かにその要素はありますが、何も考えていないで書き始めることは、少なくとも私にはできません。詳細な構成までは事前に作らないまでも、大まかなポイントは頭に入れておくのが普通でしょう。
とは言え、ここで著者が言っていることは、「考える」だけではだめで、「行動」しなければならないということです。まずは「書き始めること」こそが、私のような腰の重い人間には必須だと解釈しました。
それ以上思い悩んでも一ミリも先に進まない
時間とともに新たに得られる認識はどんどん小さくなり、すぐに思考は「飽和点」に達してしまうと言います。考えに考えているうちに、動くタイミングを逸する、ということは多くの人が経験していると思います。「思い立ったが吉日」ということわざがありますが、まさしくその通りでしょう。完璧主義者になってはいけない、失敗して当然というくらいの図太さ、したたかさが必要なのでしょう。
考えるだけのほうがラク、行動するほうが難しい
ちょっと話がずれますが、インプットの大切さのあまり読書だけに没頭し、読書することが目的化してしまうケースに似ていないでしょうか?自分自身にも当てはまります。読書はあくまで手段。小説家、文筆家になるとしても、最終的にはアウトプットしてなんぼです。書くこと、行動する思い切り、決断力が重要なんですね。
何を描きたいかは、描きはじめないとわからない
ピカソは、「何を描きたいかは、描きはじめてみなければわからない」と言っています。ただし、これは天才画家の話だと割り切っていいと思います。私のような凡人・一般人は、事前にある程度のストーリーを描いていなければ、一歩も前に進めません。
この本は心理学的・哲学的に大いなる示唆を与えてくれる素晴らしい本ですが、いい意味で健全かつ批判的な目線で読むことも必要、と思いながら読んでみました。
後日、続編もご紹介します。