インドが、豊富なIT人材の宝庫であり、大勢のIT起業家を輩出していることはよく知られています。起業家ではありませんが、先日、IBM本社のCEOにインド人が就任した、というニュースが報道されました。
国内のトップクラスの大学を卒業したITエリートは、欧米の大手外資系企業に採用され、日本にはなかなか人材が寄り付かない、といったイメージもあります。
実は、インドには地方都市も含めるとたくさんの工科大学があるようです。今や人口も中国を抜いている、と言われていますので、人材の受け皿としての大学も多数存在しているんですね。
一部の大手欧米企業に就職できるのは、卒業生のうちわずかに限られ、全体的には就職難と見られています。本当はIT業界でエンジニアとして活躍したいが、職が見つからないから仕方なく他の業界に就職する学生も多くいると聞きます。
そこで日本の出番です。インドの学生も、第一志望は欧米企業ではあるものの、その次の選択肢として日本企業をあげる傾向が徐々に高まってきているようです。英語を公用語とするインド人にとっては、日本は語学面では不都合かもしれませんが、文化的には打ち解けやすく、日本市場は魅力的と語るインド人もいます。
一方、日本ではいわゆるエンジニアといわれるIT人材の不足が深刻化してきています。最近ではITを専攻した若いベトナム人が多くの中小IT企業で働いている姿を見かけます。
これまであまり積極的に人材確保のターゲットとしてとらえていなかった「インド人材」に、これからは本格的に目を向けてみるべきかもしれません。
幸いにも日本とインドは政治的には良好な関係が構築されています。
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