外国人留学生は、卒業後も6割以上が日本企業への就職希望をしていることが判明(実際の就職率はその半分程度)していますが、では、どのような企業に就職したいのかを紹介します。(出典:2018年株式会社ディスコ調査)
「外国人留学生全体」
1.「日本にある日系企業」⇒52.3%。
2.「日本にある外資系企業」⇒24.7%
1と2を足すと77.0%(約8割)となり、卒業後も日本で働きたいと考える学生が多いようです。
では次に、文系・理系の留学生で違いがみられるかをみてみましょう。
「文系」
1.「日本にある日系企業」⇒52.3%
2.「日本にある外資系企業」⇒27.1%
1と2を足すと79.4%(ほぼ8割)となり、文系の留学生の多くは「日本で働く」ことを希望していることがわかります。
「理系」
1.「日本にある日系企業」⇒52.4%
2.「海外にある日系企業」⇒25.6%
3.「日本にある外資系企業」⇒17.1%
となっており、日本でなくても海外にある「日系企業で働く」ことを希望する留学生が多いと見受けられます。この調査結果からは、理系の留学生の方が、外資系企業ではなくあえて日系企業を選択する傾向が強い、といえます。
文系の留学生は、元々日本の文化にあこがれて日本に来日しているケースが多いので、卒業後も日本にとどまりたいという希望が優先される一方、理系の留学生は、日本の先端的・科学技術を修得し、それらを就職後に実務で発揮したい、という意思が強いのかもしれません。
次回は、外国人留学生が「日本での就職を希望する理由」についてより細かくみていこうと思います。
行政書士鈴木法務オフィス http://www.suzuki-kokusaihomeoffice.com